- 伊藤俊吾
ご報告
おかげさまで本格的にソロ活動を再開して五年が経ち、アルバムを二枚作りました。
最初は父親の死がきっかけになり、また歌うことを始めました。
そんな必然の流れで出来上がったファーストアルバム「四畳半レコード」。気負わず力まず素直に自分が作りたい楽曲を集めた内容になっていて、とても気に入っている作品です。
そして昨年末に発表になりましたセカンドアルバム「THE SECOND LIFE」ですが、今回は特に内容がプライベートな出来事が基になっている為、私事で恐縮ですが、一つご報告をさせて頂くことにしました。
一部既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、長年連れ添った女性と先日離婚しました。離婚の原因は生活における考え方の不一致です。
それに伴い妻と娘は東京都の家に残り、私は大型犬二頭を引き連れ茨城県に住まいを移しました。
妻とは高校時代からの付き合いでしたので、今まで独り身を経験した事がなく、この歳にして初めての一人暮らしです。
レコーディング等気兼ねなく音が出せて大型犬と過ごせる環境を探した結果、茨城県の賃貸物件を借りる事になりました。
とても良い環境で敷地はなんと300坪あり、なのに家賃は都心では考えられないほどお手頃で、犬を遊ばせるには十分な広さです。またその敷地のおかげで至近距離に住宅が無いので音もある程度出せます。
しかし私は長年家族に依存していました。
初めて訪れた地には全く土地勘がなく、一人で育てる事になった犬達も初めての環境の変化に戸惑い、様々な事が落ち着かず慣れ親しんだ地元の生活が恋しくて、はじめの数日はかなり辛かったです。
良い歳して情けないですが寂しくてたまりませんでした。
最近ようやく、少しづつですがこの生活にも慣れてきました。
今では新たな環境で産まれるであろう次の作品が非常に楽しみです。
セカンドアルバムはそんな人生の変化がきっかけになっています。
アルバムタイトル「THE SECOND LIFE」ですが、本来セカンドライフとは定年退職後の新たな生活を指しますが、人生いつでも何度でも新たな選択や再起に希望を持ち、さらにそれをもっとポジティブなものとして捉えても良いのでは、という考えを込めたタイトルになっています。
守るのも人生、攻めるのも人生、せっかくなら予想のつかない選択を重ねてみようと思う今日この頃です。
現在ソロ活動初のバンド編成のツアーが始まっております。
この五年で蓄えた作品をフル編成で皆さんに聴いて頂こうとサナダバンドメンバーの協力のもと練習に励んでおります。是非ここまでのソロ活動の集大成をお聴きにいらしてください。
2019.4.7
伊藤俊吾